CANYON AEROAD CF SLX 8 Disc Di2をゲットした

2022年6月10日金曜日

AEROAD CANYON 自転車グッズ

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14年ぶりにロードバイクを買った結果、ロードバイクの進化を目の当たりにすることに

このたび、CANYON AEROAD CF SLXをゲットしました。2022年モデルのULTEGRA8100 Di2仕様のpale greenです。

(初走行での写真)

決断

実は、CANYON AEROADは何年も前からずっと気になっていたバイクで、去年シマノのコンポが刷新された時点で2022年モデルが発表されていたら、新型電動コンポの魅力も相まって勢いで買っていたはずでした。

しかし、前の年に登場した新型AEROADにハンドルやシートポストやらの不具合もあった影響か、世界的な部品の供給不足のせいか、2022年モデルは秋に発表されずタイミングを逃した感じで、だんだんと購買意欲は低下していったのでした。

そうしたら今年5月にCANYONから唐突にAEROAD2022が発表され、心の準備ができていないままホームページを見て、確かに良いバイクだなと思ったけど、値段やら色々考えて断念しました。

ずっとTCR ADVANCEDで走ってきて、消耗品は適宜交換してきて、全く問題なく不満なく乗り続けてきました。このままの流れで行けば、最小限の出費でロードバイクライフを満喫することができるわけです。

新しいロードバイクを購入するとなると、今までより多少速く走れるかもしれませんが、そのために莫大な資金を投じなければなりません。そして今までのロードバイクの出番がなくなってしまうのです。

そんなことで迷っている間に、初期入荷分はものの数時間で売り切れてしまいました。

一応カートに入れるところまでは行ったのですが・・・

で、後になって色々考えたり調べたりしているうちに考えがだんだん変わってきました。時代も進んでいるし、ずっとこのまま同じシステムを使い続けるよりも、決断して最新の流れに乗っかってみようかなと。

 次の入荷予定の目安を確認し、入荷予定日1日前のある時間帯にCANYON AEROADのホームページを開くと「在庫あり」になっていたので、もう迷う隙は与えられませんでした。電光石火の注文操作の後、1時間ほど後にまた見てみるともう在庫なしになっていました。絶妙なタイミングと勢いでゲットしました。 

色は最初からこのpale greenを狙っていました。所有している2台のロードバイクはいずれも白だったので、順当に行けばまた白なのですが、このpale greenはなかなか良い色合いでお気に入りです。

自転車本体以外にも色々買わねばなりませんでした

CANYON AEROAD購入にあたり、本体以外に当然色々な付属品も購入しなければなりませんでした。その一覧がこちらです。こうして列記すると、たくさんありますね。新しいシステムなので、今までのパーツが流用できないものも多く、これだけ揃えなければならないので、新しく自転車を追加購入するには勇気がいるというものです。想定外の出費とはいえ、いるものだから仕方ありません。

AEROADと一緒にCANYONから購入した物

  • カーボンボトルケージ CANYON CF SL  Bottle Cage 2個
  • リアライト CANYON Flash Rear Light(CatEyeの取り付けゴムは耐久性に不満ありなので)
  • 万一のためのディレーラーハンガー(もし破損したら輸入に時間と費用がかかりまくるため)
  • CANYON Garmin Mount(ガーミンのサイコンを取り付ける土台)

その他、いろいろなところから調達した物

  • DURA ACE R9100ペダル
  • CATEYE AVVENTURA用レックマウントアダプター(ガーミンのマウントに手持ちのサイコンを取り付けるためのアダプター)
  • バルブ長80mmの23C~28C対応インナーチューブ
  • パナレーサーの携帯ポンプ
  • XOSSマグネットレススピードセンサー
  • キャットアイ パドローネスマート(TCR ADVANCED用)
  • ディスクブレーキローターツール(万一ディスクローターが歪んだ場合の対処と、ピストン戻し用工具)

チューブレス運用を想定して以下の物もゲット

  • パナレーサーチューブレス用バルブ80mm
  • チューブレスレディタイヤ用シーラント
  • シュワルベのチューブレス対応タイヤレバー

今後買わなければならない物

  • タイヤ(チューブレスにするかクリンチャーにするか検討中)
  • 12速チェーン(チェーンは値上げされ、寿命も短くなっているらしいので、Ultegraでいいかな)
  • ブレーキフルード交換用品(STIラバーグリップ交換時にブレーキケーブルを外さなければならないのでいつかは必要になる)

買わなくて良さそうな物

  • クイックリンク工具(12速チェーンはアンプルピンが廃止されたため、クイックリンクを取り付け、取り外しする工具が必要になるようです。取り付けは力技でもできるらしいので、いらないかもしれません)
  • 12速対応チェーンカッター(所有している11速対応のチェーンカッターでも使えそう)


かつてのロードバイクとはどう違うのか

タイヤが太い

かつてタイヤの太さは23Cが当たり前で、ロードバイクのタイヤは軽くて細くて高圧だからこそ抵抗が少ないということを誰もが信じて疑わない時代でした。

しかし時代は流れ、ロードバイクも25C、28Cが当たり前になっています。AEROADは前輪が25C、後輪が28Cです。また走行インプレでも説明したいと思いますが、AEROADは見た目通りフレームが非常に固いので、カーボンフレームは乗り心地が良いのでしなって衝撃を吸収してくれるという浅はかな期待は木っ端微塵に打ち砕かれることになります。後輪28Cにしなければならない主な理由はこれでしょう。

エアロフレームなので重量が重い

ロードバイクは軽いほど高性能で値段も高く、パーツ交換で数十グラムを削るために何万円みたいな世界でした。しかし、古くからのUCIが規定する6.8kgという重量制限があるため、ロードバイクのさらなる性能向上の要素は、重量以外のところに振り向けられることに。その最たるものが空力性能です。AEROADは世界最高峰の空力性能を誇っていると言います。重量や乗り心地を犠牲にしても、結果的に速く走れるというのが競技用ロードバイクの一つの進化でしょう。

14年前にTCR ADVANCEDを購入したとき、完成車重量は実測6.72kgでした。このAEROADは、組み立てて後のいわゆる完成車重量を量ると7.595kgでした。

値段が高い

これは仕方がない。重たくなったけど、値段はほとんど2倍です。

ディスクブレーキ化

かつてはロードバイクのブレーキはスピードコントロールのためということが言われていて、重さを犠牲にしてまで圧倒的な制動力を求められていませんでした。

しかしホイールの軽量化、性能追求のためにカーボンリム化が図られると、リムブレーキでは制動力の問題や熱によるトラブルなどの問題が生じました。で、ロードバイクの進化はディスクブレーキ化に向かうことになりました。

AEROADも何年か前は同じグレードにリムブレーキモデルとディスクブレーキモデルが混在して売られていました。ディスクブレーキモデルはかなり値段が高く重量も大きかったので、リムブレーキモデルも十分に競争力があったと思います。 

しかし、それからロードバイクの世界はディスクブレーキ化が急速に進みました。

巷を走っているロードバイクを見ると、現時点ではまだリムブレーキの人が多いと思うのですが、様々なメーカーのサイトを見ると、年々ディスクブレーキモデルの比率が高まっており、リムブレーキモデルはエントリーモデルと一部のモデルを除いてなくなっていく方向にあります。

電動コンポ ULTEGRA R8100 12速

AEROAD CF SLXは機械コンポ搭載は不可能で、電動コンポ専用の設計になっています。購入したのはULTEGRA R8100が搭載されているモデルです。

電動コンポは高いし、変速なんか機械式で十分という認識から、ずっと必要性を感じてきませんでしたが、機械コンポで煩わしいのはケーブル類の定期的な交換でした。所有しているTCR ADVANCEDはワイヤー外出しだったのでまだましかもしれませんが、近年のフレームはケーブル内装が多く、ケーブル交換にはさらに苦労が増えます。ちなみにTCR ADVANCEDでは、シフト、ブレーキケーブル交換、バーテープ張り替えで2時間ぐらいかかっていました。

電動コンポはその点楽です。しかも、新しいアルテグラは、旧モデルの電動Dura Aceと比べても、重量面以外での性能が大幅アップしたので非常に魅力的に感じました。

AEROAD CF CLXはケーブルがまったく外に出ていないということで、デザイン的な美しさと空気抵抗低減の機能性があります。

SRAMやカンパニョーロも電動12速ですが、やはりシマノがいいです。シマノがなかったら買っていませんでした。

発送から到着まで

注文が5/29で、発送が6/2。思ったよりもかなりスピーディでした。案内に6/6到着予定とありましたが、海外通販の経験上何事もなければ、前日の6/5にゲットできるはずでした。

しかし、経由地のケルンで1日遅れ、もう一つの経由地深圳で機械トラブルのため丸2日留め置かれ、荷物の到着は6/8になりました。無事に着いてよかったです。

組み立て

組み立てに関しては、大雑把に言えばハンドルと前輪とサドルを取り付けるだけなので、そんなに難しいことはありません。説明書もあるし、組み立ての動画も公開されているし、組み立て用の工具もちゃんと付属されているので、誰でもその通りにやれば大丈夫です。

あとは、ペダル、サイクルコンピューターの台座、ボトルケージ、リアライトの取り付け。サイコンとパワーメーター、スピードメーターのペアリングをスマホから行いました。パワーメーターはケイデンスセンサーにもなっています。

Di2はほぼ充電切れで届いたため、フロント変速が動作しませんでした。充電したら動いたので安心しました。飛行機の預け荷物にバッテリーを入れるのは禁止ですが、そういった安全対策のために放電してあったのかもしれません。

ブレーキは要調整

前輪、後輪共に、ディスクブレーキのセンター出しがされていなかったため、ホイールを回転させるとローターとパッドが少し接触する状態でした。これはブレーキキャリパーの台座のボルトを緩め、ブレーキを軽く握ってキャリパーの位置を決めボルトを締め直せばOKです。

高性能だが初心者は要注意

CANYONは高性能でコスパの高い自転車ですが、初心者は要注意です。自分でトラブル解決ができない場合、買わない方が良いです。CANYONのサポートをしてくれない自転車屋さんがけっこうあるという噂です。  

また、ハンドルは専用品となり、他の物に交換することができません。高さや幅は調整できるものの、ステムの長さやハンドルの角度は変えられず、ポジションの自由度は限られています。ジオメトリー表を見て、自分のポジションに合う、合わないの判断ができなければ、買って後悔する可能性があります。

自己責任で何とかできる人にはおすすめの自転車です。

今後、インプレなどもしていきたいと思います。




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