CANYON AEROAD CF SLX 8 Disk Di2 インプレ

2022年6月15日水曜日

AEROAD CANYON インプレ

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 CANYON AEROAD CF SLX 8 Disk Di2のインプレの紹介です。といっても、そんなに色々なバイクに乗った経験はないので、所有するTCR ADVANCEDと比べてどうかという感想です。


朝練の道中
レビュー

実測重量

 完成車状態で7.59kg
 ペダル、サイコン、ボトルケージ、リアライト含めた状態で7.97kg
 さらに、チューブ、空気入れ、スルーアクスル用工具、タイヤレバーなどが入ったツールボックスをボトルケージに付けた実際の走行状態で8.415kg(TCR ADVANCED号はこの状態で7.58kg)。
 持った感じは軽くはないです。

乗り心地

  • ハンドル回り
    ハンドルは中心から中心の距離39cmにセッティング。TCRの42センチから3センチも狭くなりましたが、エアロなバイクなので、これぐらいが良いと思います。
    ステム一体型なのでハンドルの取り付け角度は調整できませんが、とても握りやすい取り付け状態と感じます
    新しいDi2レバーの握り心地は良いです。良い具合に突き出したつのの部分は内側に傾斜して握りやすくなっています。
    バーテープはもちもち感があって握り心地もよく、振動吸収性に優れており、お気に入りです。下ハンドルも長時間握り続けるのに適しています。
    上ハンドルはエアロで平らな形状であり、上からの力でたわむかと思いきや、かなり頑丈な作りです。ボルトで取り外して幅を調整できるようになっていて、そのあたりの強度はどうかということが心配でしたが全く問題ないです。

  • フレーム剛性
    フレームは非常に硬いです。フォークも硬いです。カーボンフレームはしなるから振動吸収性が良いと言われた時代のフレームではありません。このフレームとフォークはエアロに特化しています。それゆえの硬さは覚悟しなければなりません。

  • サドル Selle SLR Boost
    今回ちょっと問題があったのがサドルです。穴あきのショートサドルですが硬いので、局所的な痛みが出ることがあります。ポジション調整でかなり改善しています。サドルは乗り心地を決定づける重要なパーツなので、重要視しています。TCR ADVANCEDのSelle SLR カーボンレール仕様は乗り心地がとても良いので、そこで大きく乗り心地の差が付いてしまっているように思います。サドルの差がなければ、感じる振動はそれほど不快なものではなく、乗り心地はTCR ADVANCEDに負けていないのではないかと思います。
    ちなみに、標準のサドルクランプは真円の金属製サドルレールにしか対応していないので、縦に厚みがあるカーボンレールははまらないみたいです。

  • 足回り DT SWISS ARC 1400   Continental GP5000S
    ホイールはリムハイトが高く、剛性感はかなり高いと思います。また、フレームもとても硬いので、乗り心地はタイヤによるところが大きいです。タイヤ幅23CのTCR ADVANCEDはタイヤの空気圧を8BAR近くで入れていますが、タイヤを介しての振動は、フレームやフォークがかなり軽減してくれて比較的快適です。それと比べるとAEROADは走っているときのタイヤを介しての振動がダイレクトに体に伝わってきます。しかし、タイヤは前25C、後ろ28Cであり、しかもチューブレス化してあるので、5.5から6BAR。後輪にいたっては5BARでも良さそうな感じです。最適な空気圧はこれからも研究が必要です。このように低圧でセッティングすることができるので、振動吸収性はTCR ADVANCEDに劣っていないのではないかと思います。

ペダリング

 ペダルはDURA ACE R9100の物を付けました。クランク長は172.5mmで、今まで使ってきた170mmのものと比べて、直径にして5mmの違いになるわけで、これが合うかどうか心配はありました。しかし、実際にペダリングしてみると、ほとんど違和感がなく、170mmのクランクとの大きな差を体感することができませんでした。問題なく使用しています。

変速 ULTEGRA R8100 12速

 新しいDi2の変速は快適で、ストレスなく変速できます。12速になるとワイヤー変速だと端から端に移動するのも一つ手間が増えてしまいますが、電動だとストレス軽減になるのではないでしょうか。これまでは28Tが一番軽いギヤでしたが、30Tが使えるようになったのも良いことです。いつも走行の終わりに激坂を登るのですが、30Tだと非常にしっくり来る感じです。

パワーメーター  4iiii

 リアルタイムに出力が分かるのが良いです。いつもの帰り道の13から22度ぐらいの激坂で400ワットぐらい出しているとか分かって楽しいです。出力をセーブしながらスピードを維持できるようなポジションの研究にも役立ちそうです。

加速感

 軽量なバイクというわけではないのですが、加速性能は問題ありません。踏んだらするすると加速し、速度が乗ってもさらに加速してくれます。

巡航性能

 圧倒的です。風を切り裂くというよりも、風がよけてくれるような感覚があります。スピードに乗せた後の維持も楽な感じがします。ついつい速度を上げたくなるので、ゆったり走るには向いていない気がします。

直進安定性

 非常に高いレベルです。エアロフレームにディープリム。TCRよりやや長いホイールベース。チューブレスタイヤによる振動吸収性能により、安定性はとても良いです。

ブレーキング

 やはりディスクブレーキは良いですね。リムブレーキももちろん効かないわけではないのですが、コントロール性能や信頼性のレベルが違います。かつて、9000シリーズのDURA ACEを購入したときに抵抗の少ないワイヤーによるブレーキの握りの軽さに感心しましたが、油圧ディスクブレーキシステムは別次元のなめらかさです。AEROADには前後とも160mmのディスクローターが装着されています。XSサイズのフレームだと140mmのローターになるみたいです。

ダンシング

 ハンドルが30mm狭く、ステムも30mm短くなったので、ダンシングはときのハンドル周りのポジションが大きく変わりましたが、ダンシングがしにくいかというとそうでもありません。シッティングメインで、あまりダンシングはしない方ですが、ダンシングしてみて特に気になるところはありませんでした。ただ、TCR ADVANCEDの方が軽くて振りやすいです。

スプリント

1287ワットをかけるようなスプリントをしてみましたが、抜群の安定感でした。フレームはもちろん頑丈なのは言うまでもありませんが、ハンドル周りの剛性も十分です。

コーナリング

 タイヤはContinental GP5000Sのチューブレスで、しっかりと路面にグリップして安定性もよく、気持ち良くコーナリングできます。

ポタリング

 ちんたら走るには向いていないと断言します。ついつい前傾姿勢で踏んでしまうタイプの自転車だからです。そしてDT SWISS ARC 1400のラチェットはなかなかの爆音なので、これで街乗りはどうなんだろうと思います。

登り

 斜度の緩い坂だと、エアロ性能が優位になるのですいすい上ってくれます。

 斜度がきつくなるにつれて重量の影響が出てくると思いきや、強く踏んでも高剛性フレームが力を受け止めて推進力に変えてくれるし、低ケイデンスと172.5mmクランクは高トルクをかけるのに相性がよくて、後ろギヤも30Tまであるので激坂もOK。また、転がり抵抗の低いタイヤなので、登りも十分で行けます。楽しめます


※また感じたところは、この投稿を加筆修正します。


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