CANYON AEROAD CF SLX 8の3000km走行インプレ

2022年10月1日土曜日

AEROAD CANYON GP5000 インプレ タイヤ ポジション

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CAYON AERORD CF SLX 8に3000km以上乗ったので、ファーストインプレとは違う、現在感じているセカンドインプレを書きます。

ファーストインプレは乗り慣れていない分、これまで乗ってきたバイクとの違いがもろに分かる大切な感覚ではありますが、じっくりと乗り込んで乗り慣れてから分かってくる感覚こそ本当の乗り味であり、ファーストインプレとはまた違った感想になる場合があります。

乗り心地が良い

 乗り込むほどに体になじんでくるというのでしょうか。AEROADの乗り心地が明らかに上がりました。慣らし運転をして角が取れたというのか、体の一部になってきたというのか、乗り心地は明らかに向上しました。

サドルが体に合うようになった

ファーストインプレでは、サドルが固くてお尻が痛くて大変だったので、そのことがクローズアップされてしまいました。

しかし今はどんな乗り方をしても痛くなりません。むしろ快適です。サドルがなじんで柔軟性が出てきたと思われます。ファーストインプレで感じたサドルの硬さとお尻の痛みによって、AEROADの乗り心地がかなり硬く感じられていたことは否めません。しかし、人体と自転車をつなぐ重要なパーツであるサドルがしっくりくるものへと変わっていったことで、3000kmインプレは全く別のものとなりました。

2000kmぐらいまでは、TCR ACVANCEDと交互に乗り比べながら、果たしてどちらが乗り心地が良いと言えるのだろうと思案していた時期がありました。同じ乗り心地ではないけれど、どちらも悪くないといった印象でした。しかし、さらに距離を乗り込むほどに、AEROADの方が乗り心地が良いと感じる場面が増えていきました。

フレームの剛性感は相変わらず高いのですが、走行が滑らかというか、手や足に感じる振動が緩やかで、乗り心地がとても良いと感じます。

後ろ乗りポジションで安定感増大

TCR ADVANCEDのサドル位置は、クランプとレールの位置を見るとだいたい真ん中のポジションで、ステムは12cmです。これが長年慣れてきたポジションなのですが、AEROADはステムが9cm。このままだと窮屈なので必然的にサドルが下がります。サドル位置は、クランプとレールの位置で見ると1センチぐらい後ろに下げたセッティングに落ち着きました。後輪に体重がより乗っている、後ろ乗りのポジションとなります。

後ろ乗りだとケイデンスよりもトルク重視の乗り方になり、ハムストリングスをよく使うので疲れにくく重量配分的にも安定性が上がります。手放し運転でも前輪に体重を乗せると安定しないですからね。

ショートノーズサドルかつ、サドル位置も後ろということで、ダンシングしてもサドルの先端がお尻に引っかかったりすることはありません。

クランクは172.5mmで、TCR ADVANCEDは170mmですから、クランクを水平にしたときに足の位置がサドルの分とクランクの分を合わせてかなり前に来るということになりますが、違和感なく踏めています。

ハンドルの高さは一番低くしています。後ろ乗りのデメリットとしては、人によってはお腹がつかえて前傾姿勢が取りにくいということが一般的に言われているそうですが、そんなことは全く感じないですね。サドルも体にフィットするようになじんできたので痛みが出ませんし、穴あきサドルなので、骨盤を傾けて前傾姿勢を取っても圧迫感が少なく、体の柔軟性はあまり高くなくても後ろ乗りで前傾姿勢を取るのは難しくないと思います。朝練とか2時間でも、平地コースではほとんど下ハンドルポジションメインで走っています。

ハンドル回りの快適性

ハンドル周りはTCR ADVANCEDに付けているPROのVIBE7Sとはかなり性質が違います。元々、VIBE7Sは、それまでのハンドルの剛性が足りずスプリントで恐怖を感じたために、強度を求めて行き着いたハンドルです。

AEROADの一体型ハンドルはカーボンハンドルのしなりと振動吸収性がとてもよいだけでなく、スプリントにも耐えうる剛性を両立してます。扁平ハンドルかつ、ネジで外せるということで、強度に不満があったら困るところでしたが、剛性も十分で、乗り心地も良いです。

当初はハンドル幅が狭くてダンシングするときに重たく感じたり、バーテープがないフラットの平らな部分を持って走るときに今までの丸型と違うので違和感があったりしましたが慣れました。新型STIの握りもよくて、ハンドル周りは圧倒的にAEROADが良いです。

ロングライドの疲労感

というほどロングライドはしていません。しかし、フレームの剛性に比して乗り心地が良いし、意外にも足にも優しいと思います。硬いフレームだからといって、足にダメージが蓄積するということはありません。ロングライドにも向いていると思います。

足回り

DT SWISS ARC 1400 DICUT

エアロ性能がすごく良いという評判です。フレームと合わせて最強クラスです。剛性も高くて、リムハイトが高い幅広リムということもあって、見た目からして頑丈そうです。他のホイールに換えたいとかは特に思わないです。

ハブもよく回ります。カップアンドコーンのDURA ACEのハブと遜色ないぐらい回ります。

ロードノイズというのか、風切り音は低めのやや大きな音が出ます。朝、散歩をしている人に後ろから接近していくと音で気付いてくれる割合が多いように思います。

TCR ADVANCEDのDURA ACE C35はそれに比べると周波数高めでそんなに大きなノイズではないように思えます。そのため、後ろから接近しても気付かれない割合が高いように思います。

後輪のグリップ力が良い

AEROADの特徴としては、後輪のグリップ力がTCR ADVANCEDと比べてだいぶしっかりしていると感じました。一般的にロードバイクの後輪は急ブレーキでロックしやすく、23Cのような細いタイヤだとさらにそれが顕著になってきます。しかし、AEROADは28Cでより低圧でしっかりと路面をグリップしているので、後輪が明らかにロックしにくいです。ディスクブレーキの制動は強いですが、リムブレーキのTCR ADVANCEDならロックするぐらいの握力を加えても、AEROADの28Cの後輪はしっかりとグリップし続けてくれているので頼もしいです。また、ロックするかどうかギリギリのところでもコントロールしやすいです。

今のところベストな空気圧の設定

現在は、25Cの前輪は6.5BARあたり。28Cの後輪は5.5BARあたりで乗っています。前輪は一度パンクしたのでチューブが入っており、後輪はチューブレスです。この設定でとても快適に走れています。ちなみに体重は75kgあたりです。

後輪が6BARだとちょっと跳ねるような感じで乗り心地が悪く感じました。28Cのチューブレス仕様だと転がり抵抗をあまり犠牲にせずにけっこう圧を落とすことができます。

ちなみに、23CタイヤのDURA-ACE9000ホイールを付けているTCR ADVANCEDの空気圧は7.5ぐらいにしています。

消耗品について

12速チェーンの寿命は?

一般的にはチェーンの寿命は3000kmとか言われていますが、シマノ純正のチェーンチェッカーで測ってみましたが、まだ寿命ではありませんでした。12速化して寿命が短くなっていることが心配されますが、どこまで持つかテストします。ちなみにオイルは、KUREのCHAIN LUBE Dryを使っています。

タイヤの寿命は?

3000kmというと、多くのレーシングタイヤが寿命を迎える走行距離だと思うのですが、Continental GP5000Sは後輪でもまだまだ半分程度といったところです。前輪にいたっては、中央の線がまだうっすら残っています。

GP5000のクリンチャーで後輪で6000km以上走れた経験があるので、まだまだこれからでしょう。

これまでに経験した問題とその後は?

ディスクブレーキのセッティング

素手でディスクを触っただけでわずかな皮脂でもブレーキ鳴きの原因となります。すぐに鳴き止みますけど。ディスクブレーキはけっこうデリケートです。ディスクブレーキパッドはまだまだすり減っていないです。汚れに細心の注意を払います。

シートポストの異音問題

シートポストからの異音には3000kmごとにグリスアップするようにと公式マニュアルに記載されています。今のところ異音は出ていませんが、症状が出ないようにメンテナンスをしていくことは重要です。

ヘッドの異音

ヘッドにグリスアップをしたことで、その後問題は発生していません。ベアリングに水が入ったら錆びてしまうので、ヘッドのグリスアップは必須です。

4iiiiパワーメーターの浸水トラブル

修理が終わって返ってきてからはトラブルが発生していません。末永く使っていきます。

チェーンステーの保護シール剥がれ問題

ブログでは書いていませんでしたが、チェーンステーの保護シールの端っこが剝がれてビラビラになっていました。これは剥がして、透明なフリーカットシートを切って貼り付けました。

AEROADのチェーンステーは上下に太くて、チェーンとの間の隙間が狭いので、走行中、チェーンにテンションが掛かっていない状態で振動が加わると容赦なくチェーンがチェーンステーに打ち付けます。そのため、チェーンステーの保護シールは常に真っ黒になってしまうので要注意です。

ULTEGRA 12速スプロケ4枚目での異音問題

これもブログでは紹介していませんでしたが、スプロケの大ギヤから4枚目でどうしてもわずかな異音が発生してしまう問題が出ていました。最初からこの問題があって、シマノのマニュアル通りにセッティングしてもだめでした。シマノのマニュアルでは、5枚目を基準にしてセッティングを詰めていくやり方ですが、4枚目だけで問題が出ているので、4枚目を基準にして一番音がしないセッティングを詰めていくやり方でなんとか凌いでいました。

そういえば3000km走って、音がしなくなった気がします。これも慣らし運転が終わって余計な角が取れたということなんでしょう。

・・・というわけで、今のところ当初の問題は全部解決して、楽しく安心してAEROADに乗れています。

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