ロードバイクのポジション決めは非常に重要で、ミリ単位の変化でも違和感を感じることがあります。そのため、合うサイズのハンドル、ステムを選び、自分にフィットするサドルを角度や前後位置を決めて、試行錯誤しながらより快適なポジションへと突き詰めていきます。
AEROAD CF SLXは、ハンドル周りは交換することはできませんが、ハンドル幅と高さは変えることができます。ステムはハンドルと一体型なので、ハンドルまでの距離を伸ばしたい場合はハンドルの高さを下げることで対応するしかありません。調整の幅は狭いですが、買う前にしっかりとシミュレーションをしたので、大丈夫と確信していました。
TCR ADVANCEDとのジオメトリーの違い
乗り慣れたTCR ADVANCEDを基準としたときの、AEROADのジオメトリーとの差は次の通りでした。
トップチューブ +14mm
ヘッドチューブ -9mm
ヘッド角 +0.75度
シート角 ±0度
BB下がり ±0mm
チェーンステー長さ +5mm
ホイールベース +11mm
ステム -30mm
クランク長 +2.5mm
ハンドル幅 -30mm
ステムは30mm短くなり窮屈になりますが、その分トップチューブ長いので多少補ってくれます。ヘッドチューブは9mm短いけど、フォーク上部とタイヤの隙間がTCRに比べて広いので、ハンドルの高さに差はなかったりする)。
バイクも違うことなので、まずは走ったときの感覚を大事にして、最初は初期状態のまま、ヘッドスペーサー+15mmでサドル位置もちょっと前寄りから始めて、だんだんとポジションを煮詰めていこうと思いました。
試行錯誤しながらポジションを改善
1日目、やはり初期状態ではポジションが窮屈に感じました。クランク長の差は体感できるものではありませんでした。
穴あきサドル、Selle Italia Boosが体に合わなくて、お尻に痛みが出ました。
2日目、サドル位置を少し後ろにして、ヘッドスペーサーを全部外しました。すると窮屈さが解消されて、理想に近くなりました。しかしサドルはやっぱり痛かったです。
3日目 タイヤをチューブレス化して、空気圧を下げても、やはりサドルの穴あき部の縁のところが当たって痛みが出ました。骨盤を立てて乗る乗り方よりも、やや寝かせてお尻全体をサドルに預ける乗り方で、痛みが消えるポイントがあるのを発見しました。
4日目 サドルの乗りやすいポイントに座れるように、さらに3mmぐらい後退させたところ、お尻の痛みもだいぶ解消され、さらにハンドルまでの距離も理想的になりました。
5日目 Di2レバーの位置が右と左でちょっとずれた位置に取り付けられていることをようやく自覚しました。右の方が遠く低く取り付けられ、左の方は若干近めで上の方に付けられています。いろんな握り方をしたりダンシングをしたりして、右手と左手どちらがしっくり来るか見極めて、結局両方を調整することにしました。
CANYONの工場組み付けに難あり。要調整
CANYONはほとんど完成車の状態で届くので組み立ては簡単ですが、すでに組み立てられている部分ではいろいろ問題がありました。異変に気付いて調整したのは以下の部分でした。
- ディスクローターとブレーキパッドのすれ
- サドルがけっこう前下がりで組まれていた
- Di2レバーが右と左とで異なる角度で取り付けられていた
TCR ADVANCEDとほとんど同じポジションに落ち着く
ここまでのところでメジャーを使って、AEROADとTCR ADVANCEDの実際のポジションを計測。
両方ともSelle Italiaのサドルですが、TCR ADVANCEDのはノーマルの長さ、AEROADのはショートノーズなので、サドルの先端からハンドルまでの長さを測っても参考になりません。でもサドルの後ろの方の形状はほとんど同じなので、サドルの後ろからSTIレバーの握り部分までを測ることにしました。そうしたら、両方とも94センチと全く同じ数字でした。ハンドルバーはAEROADの方が手前にありますが、Di2レバーは握り部分が長くなっているのでポジション的にはOKとなります。
また、シート角は共に同じ角度なので、サドル後ろからクランク軸もほぼ同じでした。ハンドル幅だけは狭くなりましたが、エアロロードなので狭いポジションで良いです。他は今までの慣れたポジションから大きく変わることなく、AEROADに乗れるので嬉しいです。
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