リアディレーラーで要グリスアップの場所

2023年4月21日金曜日

トラブル メンテナンス

t f B! P L

 TCR ADVANCEDには9000系DURA ACEを搭載しており、2012年発売と同時に導入したので、かれこれ11年目に突入しています。消耗部品を交換しつつ、まだまだ現役で使えているので素晴らしいです。


しかし、長らく使っているので通常のメンテではどうしようもない部分の問題も起きてきます。今回起きた問題は、リアディレーラーのテンションをかける部分です。ご覧のように、チェーンが下の部分でたるんでいます。

これはプーリーを引っ張ってチェーンがたるまないようにしている部分の動きが悪くなったために、バネの力でチェーンを張ることができなくなってこういうことになってしまったの図です。
リアディレーラーの前後可動部分の動きがかなり渋くなっており、摩擦抵抗がバネの力に勝ってしまっている状態になっていました。外側から注油しても全く効果がなく、オーバーホールが必要となりました。


問題の箇所を外しました。ちなみに六角レンチでは外れません。トルクスレンチが必要なので要注意。それでも外すのにめちゃくちゃ力がいりました。また外してからもボルトを抜くのにかなり摩擦抵抗があって難儀しました。

で、どこにグリスアップするかというと、このボルトの外側に出ている円筒形の部分です。

ここにグリスを薄く塗ると、外すときにかなり大変だったボルトがウソのように滑らかに入っていきました。ここの動きが滑らかになることで、プーリーがスムーズに動いてチェーンのテンションを保ってくれるようになります。

普段できなかった部分の清掃をして、関節部分にはしっかり注油も行い、プーリーもきれいにして組み付けました。

リアディレーラーを外す際にシフトワイヤーも外さなければならず、元通りにワイヤーを入れようとしたらほつれてしまったので、シフトワイヤーだけ新品に交換しました。

で、問題なく動作確認完了。まだまだ9000系は現役です。

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